エスノメソドロジーの可能性

(とんでもなく遅くなってごめんなさい…)

さる3月21日にこんな研究会に行ってきました。
卓越した大学院拠点形成支援国際フォーラム 実践知と教育研究の未来
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/takuetsu/index.html
第12分科会 エスノメソドロジーの可能性
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/takuetsu/sec12.html

ずいぶん前にある機会(http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/gcoe/symposium/gcoe10ws.pdf)で知り合った人がコーディネータをしていることが直接のきっかけで聴きに行きました。
講演会かシンポジウム的なものを想像して行ってみたところ、割と狭めの部屋に長机が四角く並べられており(つまり参加者が差し向かいで議論することが想定されている)、この配置だけでものすごくびびりました。なんとなく聴きにきた的な参加は果たして認められるのか。
その点について結果としては、あまりに活発な議論が行われて周辺的参加者が完全に置いていかれるというようなことはなく、moderateなペースで発表と質問が行われる、周辺的参加者に優しい感じの質疑でした。

内容について雑感

全体として、講演とかシンポジウムよりのもの(石田氏、マッティク氏)もあれば、学会発表に近いもの(岡部氏・池田氏・高松氏)もあり、当初予想したシンポジウムとかパネルセッションみたいなものからは距離がありました。

石田氏:ハワイ大学(だったかな?)における “Philosophy for Children" についての報告。実はこの直前に人工知能学会HCS研究会で、本間直樹氏が扱っておられたのを聴いた。「話す内容/順番などの権利をいかに保障されるか」という論点は興味深い。

マッティク氏:(詳細は失念したが)「自然の中で学ぶ学校」のようなものについての報告。日本の学校では「自然の中で学ぶ学校」のようなときでさえカリキュラムや統制を重視する、という話が印象的だった。

岡部氏・池田氏・高松氏:日本と中国の葬送儀礼について(じゃなかったかもしれない)の報告。葬式における参与者の身体動作をコマ送りに見せてくれたのは興味深かったが、ちょっといろいろよくわからなかった(RQはなんだったのか、なにがわかったのか、など。この時点でおそらく私の集中力はだいぶすり切れていた)

あと、全員英語でしゃべっていて、質問するのも英語だったので、わりときつかった。