beamerとpBIBTeXでフォント周りに手間取った話

結論から言うと

beamer何の関係もなかった

何の話かというと

beamerで学会発表用のポスターを作っていて,参考文献リストを出力するとき,本文と同じフォントサイズで出力する必要はないので小さくしようとして,

\begin{document}
\begin{frame}
...
\begin{block}{references}
    \begin{tiny}
        \bibliographystyle{bibstyle}
        \bibliography{bibfile}
    \end{tiny}
\end{block}
\end{frame}
\end{document}

とかやっていたのだが,なぜか,

Author, A. (2017) "paper title". Journal title. 30(2), 55-70. ADDRESS: PUBLISHER Inc.

みたいになるという謎事態が発生していた.

pBIBTeXでこういうことにはなったことがなかったので,使い慣れないbeamerとの関連で発生する問題かと思い,フォントのこととかbeamer特有の環境のこととかをいろいろ見てみたが,それらしい解決には行きあたらなかった.

参考:
PostScript Font (Official Site)
LaTeX の警告メッセージ - TeX Wiki
LaTeX で \newfont したい話 (bxnewfont パッケージ) - マクロツイーター
LaTeX に新しいフォントを持ち込む話 - マクロツイーター

このあたり勉強になったと言えばなったものの,例えば直接.fdファイルを書き換えても特に何も起こらず,解決に至らないのみならず手応えのない結果になった.
何も起こらないのは書き方が間違っていて無視されたということだろうか.

ちなみにbeamerでフォントサイズを変える方法としてよく出てきたのは,フレームごと相対的にサイズを変えるというもの.

\begin{frame}[shrink = 30]
shrinked text
\end{frame}

などとやると小さくできるらしい.
今回はポスターなので全体がひとつのフレームになっており,この方法は使えなかった.

参考:
beamer | Smaller Font Size for the Bibliography
biblatex - Beamer: Changing the font size of the references using the shrink argument causes an error - TeX - LaTeX Stack Exchange

結局どうしたかというと

.bblファイルを直接いじったら何とかなるのではと思い,何となく開いたら斜体部分が

{\it italicized text}

のようになっていて,何の気なしに(一応これが推奨されないとされているのは知っているものの,別にどっちでもいいと思っていた)

\textit{italicized text}

に書き換えたところ,フォントサイズの変更命令が斜体部分にも適用されるようになった.
前者の書き方がなぜ推奨されないのかまだよくはわからないが,その外側にある別の環境と両立しないことがあるらしい.